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愛書家・網迫
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2006-06-05T23:06:28+09:00
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薄田泣菫「茶話」「画《ゑ》の謝礼」
https://plaza.rakuten.co.jp/amizako/diary/200605010003/
画《ゑ》の謝礼 寺崎広業、小堀|靹音《ともね》、川合玉堂、結城素明《ゆふきそめい》、鏑木清方、平福《ひらふく》百|穂《すい》などいふ東京の画家は、近頃呉服屋が画家《ゑかき》に対して、随分得手勝手な真...
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2006-06-05T23:06:28+09:00
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薄田泣菫「茶話」「蓄音機」
https://plaza.rakuten.co.jp/amizako/diary/200605010002/
蓄音機 尾崎咢堂氏はまた政談の蓄音機吹込を始めたらしい。大隈内閣の総選挙当時にも、氏は今度と同じやうな事をやつた。そしてそれを方女に担ぎ込むで、自分の代りに喋舌《しやべ》らしたものだ。この方が汽車...
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2006-06-05T23:05:05+09:00
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薄田泣菫「茶話」「脅《おど》かせ」
https://plaza.rakuten.co.jp/amizako/diary/200605010001/
脅《おど》かせ ビスマルクが或時|仲善《なかよ》しの友達と連立つて猟に出た事があつた。すると、何《ど》うした機《はづ》みか友達は足を踏み滑らして沼地《ぬまぢ》に陥《はま》つた。 友達は慌ててビスマル...
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2006-06-05T20:12:12+09:00
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薄田泣菫「茶話」「有松英羲」
https://plaza.rakuten.co.jp/amizako/diary/200605010000/
有松英羲 今法制局長官の椅子に踏ん反りかへつてゐる有松英義氏が、まだ三重県知事をしてゐた頃、恰《ちやう》ど今時分月が瀬の梅を見に出掛けた事があつた。 その頃月が瀬には、俥《くるま》に狗《いぬ》の先...
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2006-06-01T22:38:26+09:00
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薄田泣菫「茶話」「侯爵夫人」
https://plaza.rakuten.co.jp/amizako/diary/200604010002/
侯爵夫人 東京市の政友会新侯補者|添田《そへだ》増男氏に対して、鳩山春子夫人が伜《せがれ》一郎氏のために躍起、運動を始めた。凡《すべ》て女の運動といふものは勝手口にも政治界にも利目《きゝめ》のあるも...
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2006-05-10T21:23:15+09:00
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薄田泣菫「茶話」「竹越《たけごし》夫人」
https://plaza.rakuten.co.jp/amizako/diary/200604010001/
竹越《たけごし》夫人 「阿母《おつか》さん、お金を下さい。」 竹越三|叉《さ》氏の、中学へ行つて居る息子さんは、上《あが》り端《はな》に編上げ靴の紐を解《ほど》くと、直ぐに追はれる様に駈け上つた。阿...
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2006-05-02T08:39:20+09:00
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薄田泣菫「茶話」「中村不折」
https://plaza.rakuten.co.jp/amizako/diary/200604010000/
中村不折 洋画家中村不折氏の玄関には銅鑼《どら》が吊《つる》してある。案内を頼む客は、主人の画家《ゑかき》の頭を叩く積りで、この銅鑼を鳴らさねばならぬ事になつてゐる。 ところが、来る客も来る客も誰...
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2006-05-02T08:36:39+09:00
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薄田泣菫「茶話」「お愛嬌」
https://plaza.rakuten.co.jp/amizako/diary/200603200003/
お愛嬌 リンコルンと云へば、亜米利加中の人間の苦労と悲しみとを自分一人で背負《しよ》ひでもしてゐるやうな、気難かしい、悲しさうな顔をしてゐる大統領であつた。 日本でも内村鑑三氏などはリンコルンが大...
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2006-04-20T21:25:31+09:00
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薄田泣菫「茶話」「欠け皿」
https://plaza.rakuten.co.jp/amizako/diary/200603200002/
欠け皿 日本の遣英赤十字班が英国へ渡つた時、自惚《うぬぽれ》の強い英吉利人は、 「日本にも医者が居るのかい。」と甚《ひど》く珍しがるやうだつたが、決して歓迎はしなかつた。 一行の食事は一人前一ケ月...
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2006-04-20T02:14:47+09:00
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薄田泣菫「茶話」「洋服和服」
https://plaza.rakuten.co.jp/amizako/diary/200603200001/
洋服和服 下田歌子女史が最近大阪のある講演会で言つた所によると、最も理想的な衣服《きもの》は、日本服で、それも女房《かない》や娘の縫つたものに限るのださうな。女史が『明倫歌集』の講義をするのは惜し...
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2006-04-20T02:14:18+09:00
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薄田泣菫「茶話」「平謝《ひらあやま》り」
https://plaza.rakuten.co.jp/amizako/diary/200603200000/
平謝《ひらあやま》り 東京神田の駿河台に大きな病院を持つてゐる広川|和《わ》一氏といふ医学博士がある。芸者の噂でもすると、顔を真蒼《まつさを》にして怒り出すといふ、名代の堅蔵《かたざう》である。 広...
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2006-04-20T02:13:52+09:00
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薄田泣菫「茶話」「道楽」
https://plaza.rakuten.co.jp/amizako/diary/200603190004/
道楽 郵便切手を集めるーといふと、何だか子供|染《じ》みた事のやうに思ふものが多い。また実際|欧羅巴《ヨさロツパ》の子供には切手を集めるに夢中になつて、日本人が偶《たま》に故国の郵便切手でも呉れてや...
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2006-04-20T02:13:08+09:00
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薄田泣菫「茶話」「納所《なつしよ》花婿」
https://plaza.rakuten.co.jp/amizako/diary/200603190003/
納所《なつしよ》花婿 一|頻《しき》り世間を騒がせた結婚沙汰が取《と》り極《き》められて、愈々《いよ/\》名妓八千代が菅家《すがけ》へ輿入《こしいれ》のその当日、花婿の楯彦《たてひこ》氏は恥かしさう...
愛書家・網迫
2006-04-20T02:12:39+09:00
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薄田泣菫「茶話」「「勉強せよ」」
https://plaza.rakuten.co.jp/amizako/diary/200603190002/
「勉強せよ」 逓信省内で比べ物にされてゐた下村宏氏は、遠く台湾くんだりへ往つてしまふし、その後《あと》はと言へば、弾力のありさうな者は誰一人無し、数へてみると、何といつても、 「俺だ。」 「俺だ/...
愛書家・網迫
2006-04-19T23:14:20+09:00
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薄田泣菫「茶話」「顔と頭」
https://plaza.rakuten.co.jp/amizako/diary/200603190001/
顔と頭 パデレウスキイといへば波蘭《ポ ランド》の聞えた音楽家だが、最近米国に渡つた時、ある日|勃士敦《ボストン》の停車場《ていしやぢやう》で汽車を待ち合せてゐた事があつた。音楽家はモツアルトの楽譜...
愛書家・網迫
2006-04-19T23:12:29+09:00
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薄田泣菫「茶話」「廂髪《ひさしがみ》」
https://plaza.rakuten.co.jp/amizako/diary/200603190000/
廂髪《ひさしがみ》 九州医科大学の大西克知博士が鉄瓶のやうな疳癪持《かんしやくもち》である事はいつだつたか茶話で書いた通りだ。実際博士の疳癪玉は、眼医者にしては惜しい持物で、あれを競馬馬にでも持た...
愛書家・網迫
2006-04-19T20:50:36+09:00