フリーウエイ777
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古本情熱物語
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2008-06-20T05:22:30+09:00
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フリーウエイ777 vol.28 完全にクルマが宙に浮くのがわかった。
https://plaza.rakuten.co.jp/freewa/diary/200806190001/
完全にクルマが宙に浮くのがわかった。何が起こっているのか、よく理解できない。次第に意識が遠のいて行く。もう自分が何処にいるのかわからない。まぶしい光の中に吸い込まれていくようだ。presented by 古本...
古本情熱物語
2008-06-20T05:22:30+09:00
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フリーウエイ777 vol.27 ふと燃料計を見て、一瞬、心臓が止まった。
https://plaza.rakuten.co.jp/freewa/diary/200806190000/
ふと燃料計を見て、一瞬、心臓が止まった。いつの間にか燃料が減っていた。もう10リットルも残っていない。次の瞬間だった。クルマの後ろから、何かの力で持ち上げられるような気がした。presented by 古本情熱...
古本情熱物語
2008-06-19T05:35:52+09:00
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フリーウエイ777 vol.26 中古のジャガーに対する不安はあった。
https://plaza.rakuten.co.jp/freewa/diary/200806160001/
中古のジャガーに対する不安はあった。しかし同時に、ジャガーなら奇跡を起こしてくれるかもしれないという一抹の期待もあった。この車はトヨタやタタではないのだ、ファストフードのような大量生産の安っぽい車...
古本情熱物語
2008-06-18T05:04:00+09:00
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フリーウエイ777 vol.25 思い切りアクセルを踏んだ。
https://plaza.rakuten.co.jp/freewa/diary/200806160000/
思い切りアクセルを踏んだ。ただそれだけしかなかった。1ミリでも遠くに行く必要があった。頭の中は真っ白だったが、足だけはジャガーのペダルを踏み続けていた。左脚がしびれそうだ。ハンドルはどうでもよかった...
古本情熱物語
2008-06-17T04:48:58+09:00
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フリーウエイ777 vol.24 考えるひまはなかった。
https://plaza.rakuten.co.jp/freewa/diary/200806150001/
考えるひまはなかった。私は夢中でハンドルを切っていた。腕が痛くなるほど、力を込めてUターンした。ジャガーのタイヤが悲鳴をあげて、乾いたアスファルトの上で滑りながら小さな弧を描いた。神に祈るしかなかっ...
古本情熱物語
2008-06-16T05:23:46+09:00
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フリーウエイ777 vol.23 私はついに、ジャガーのブレーキペダルを思い切り蹴飛ばした。
https://plaza.rakuten.co.jp/freewa/diary/200806150000/
「ヤバイッ・・・!」私はついに、ジャガーのブレーキペダルを思い切り蹴飛ばした。急ブレーキをかけたのだ。タイヤが焼けるような、いやな匂いがした。出しそびれたラヴレターをライターで焼く時のような匂いだ...
古本情熱物語
2008-06-15T19:07:13+09:00
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フリーウエイ777 vol.22 だんだん近づいてくるようだ。
https://plaza.rakuten.co.jp/freewa/diary/200806120000/
だんだん近づいてくるようだ。道路に沿って動いているのかもしれない。まるで獲物を狙う怪物のようだ。まわりの空気を切り裂くような轟音が、耳の中に飛び込んで来る。悪夢を見ているように、まだ現実感がない。...
古本情熱物語
2008-06-12T05:53:49+09:00
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フリーウエイ777 vol.21 いつの間に発生したのだろう?
https://plaza.rakuten.co.jp/freewa/diary/200806100000/
いつの間に発生したのだろう?トルネードだ。いやに明るく、輝いている。こんなトルネードは初めてだ。でもまだ遠いので、そのうちに消えてしまうかもしれない。ゆっくり走れば大丈夫だろう。距離的には100km以上...
古本情熱物語
2008-06-11T05:11:28+09:00
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フリーウエイ777 vol.20 そこには渇いた風と、眼のくらむような世界のかけらがあった。
https://plaza.rakuten.co.jp/freewa/diary/200806090000/
そこには渇いた風と、眼のくらむような世界のかけらがあった。視界の許す限り、どこまでも拡がる砂漠、だがそれもまた世界の一部に過ぎないのだ。しかし、その頂きに立ってはじめて、彼はこのらせん道路を作った...
古本情熱物語
2008-06-10T06:09:06+09:00
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フリーウエイ777 vol.19 やっぱり、岩の頂上まで行けるように作ってあるらしい。
https://plaza.rakuten.co.jp/freewa/diary/200806070001/
やっぱり、岩の頂上まで行けるように作ってあるらしい。しかし、と彼は一瞬考えた。もしかすると、これは誰かが仕掛けた罠かもしれない。たとえそうではないとしても、構造的な問題があって、登る途中で崩落する...
古本情熱物語
2008-06-09T05:31:07+09:00
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フリーウエイ777 vol.18 どうやら、誰かが作ったらせん道路のようだ。
https://plaza.rakuten.co.jp/freewa/diary/200806070000/
どうやら、誰かが作ったらせん道路のようだ。下から見上げると、バベルの塔のように、巨大な構築物が空に向かってそびえている。おそらく、車で岩山の頂上まで登れるのかも知れない。少し危険な気もするが、おも...
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2008-06-08T13:12:00+09:00
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フリーウエイ777 vol.17 あてもなく走っているうちに、不思議な巨大構築物を発見した。
https://plaza.rakuten.co.jp/freewa/diary/200806060000/
あてもなく走っているうちに、不思議な巨大構築物を発見した。鋼鉄製の塔のようだ。岩山のすぐそばに、寄り添うように建っている。まだそんなに古くは見えない。それにしても誰が作ったものだろう。観光用の施設...
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2008-06-07T06:11:36+09:00
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フリーウエイ777 vol.16 巨大な岩のなかに、アーチ状の岩があった。
https://plaza.rakuten.co.jp/freewa/diary/200806050001/
巨大な岩のなかに、アーチ状の岩があった。ジャガーはその下を、猛スピードで走り抜けた。空は青く、地上にはジャガーのエンジン音だけが、はるかかなたまで響いていた。いつまでも終わりそうにない、渇いたスト...
古本情熱物語
2008-06-06T05:50:00+09:00
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フリーウエイ777 vol.15 ジャガーは快調に走り続けた。
https://plaza.rakuten.co.jp/freewa/diary/200806050000/
ジャガーは快調に走り続けた。漂流する船のように、広大な世界の片隅を航海していた。 それにしても、生きもののように迫って来る岩山の間を走るのは、奇妙な経験だった。溶けかけたバターのような、奇妙な形だ。...
古本情熱物語
2008-06-05T06:33:20+09:00
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フリーウエイ777 vol.14 やや広いハイウエイに出て1時間ほど走ると、
https://plaza.rakuten.co.jp/freewa/diary/200806030000/
やや広いハイウエイに出て1時間ほど走ると、奇妙な岩がトーテムポールのようにそそり立っていた。まるで異次元のような光景だ。彼はさっきのレストランのスージーの記憶を振り払うように、アクセルを踏み込んだ。...
古本情熱物語
2008-06-03T07:03:53+09:00
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フリーウエイ777 vol.13 「今日は・・・、暇そうだね」と彼は思いきって聞いてみた。
https://plaza.rakuten.co.jp/freewa/diary/200805310002/
「今日は・・・、暇そうだね」と彼は思いきって聞いてみた。「ええ、いつもそうなの。あなたが今日、3人目のお客よ」「いつも・・・?」「そう、大体いつもこんな感じよ。でも気にはならないわ。お給料さえもらえ...
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2008-06-02T06:09:03+09:00